人手不足の時代だから考えて欲しい

何年か前に あれだけ人あまりで就職氷河期だったのに、今では人手不足倒産や廃業が深刻な問題になっています。政府は外国人労働者に対し段階的に敷居を下げ単純労働者にもも永住権を与える方向にすすんでいます。
この流れを私が懸念しているのは、このことがもたらす日本の行く末です。日本の労働は日本人が担って当然です。なぜ外国の人に頼るのですか。本当に人が足りないのでしょうか。日本人が嫌うことを外国人にやらせているだけではないですか。

100年前の日本人と現代人の違いは(比較が古すぎましたか?)人が嫌がることを進んで担う気概が日本人に感じないということです。若い人だけではありません日本人全体の劣化。警察官や学校の先生、政治家や官僚が毎日のように問題を起こしますけれども、彼らが劣化しているのではなく全体が沈下しているのです。精神の劣化が、社会の劣化をもたらしているのだと思います。人が嫌がることを進んで行う。『四海の人を導きて正しき平和を打ち立てる』 日本人の気概はどこへ行ったのでしょうか。

私どもの生業であるものづくり。ここ何年で何十人という若者と面接させていただきましたが、気概を感じさせてくれた人は殆どいません。共感して採用したかたも、殆どが挫折して去っていきます。会社が白黒の問題だけではなく。ものづくりを目指す人が困難を避ける。ものづくりだけではありません。今の世の中、自分に与えられた使命に誇りを感じる前に困難を感じてしまう。だから他の人にやってもらおうと考えてしまう。かつての日本人は逆だったはず。他の人を導いてよくしてあげよう。自分も成長しよう。お互い伸びていこう。そういう精神が今少なくなっていませんか?

その気概を日本の若者が取り戻したなら、日本政府が時期尚早と気づいて日本人の心の問題を先に対策すれば移民政策も成功するでしょう。二宮尊徳は荒廃した農村を立ち直らせるには、公金を使う前に人々の徳を高めないと無駄と宣言して、自ら現地に赴いて人心の改造から着手し成功させました。現代で言えば外国人労働者が働いてくれる以上に日本の若者が率先して働きともに自らの徳と報酬を伸ばしていく。(日本人ばかり優遇されては不平等です)そうでなければいけません。

私は体験上、介護現場はそんなに心配していないのですが、建築、土木、ものづくりに日本の若者が働き口を求めていない状況にある種の気持ち悪さを感じているのです。誰でも勤められる職をみんなが求めているように感じます。自分にだけしか出来ない仕事に苦労してでも取り組んで、次の世代の指導者になろうという若者が私の近くにいないだけでしょうか。そんな仕事がたくさん若い人を待っていますよ。
さあみんなで自分の使命に気づき自分を伸ばしていこうではありませんか。『生命の使命は伸びること』

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