全体会議テーマ 人生の仕組み(2)私の光明思想

私は神道系の信仰を持つ母とノンポリ父との間に生まれ、母の影響を強く受けて育ちました。若い頃は気づきませんでしたが、人の親となったのを機に自分の中に母が植えつけた『光明思想』を強く意識するようになり、その思想をベースに体験や読書から確信した知識を加えた信念を基本に生活し、小企業のトップとして会社や社員を導いています。

光明思想は発祥の地アメリカではニューソートと呼ばれ19世紀に本格的に起こりました。しかし原罪を否定する異端的キリスト教として見られていました。この思想は150年以上前のものであり当時の有名なジョセフマーフィーの「成功の法則」やラルフウォルドートラインの「幸福はあなたの心に」などは現代でも成功哲学・自己啓発本の下本として書き換えられベストセラーになったりしています。しかし150年以上前の焼きなおしや引用本なのです。

簡単に言うことの思想は「ポジティブシンキング」ですが、本を読んだだけで成功するはずはありません。実践が必要です。また、キリスト教からの分派なのですから日本人らしい解釈と行動が必要だと思います。

そう考えたとき、渋沢栄一をはじめとする江戸、明治の偉人はすでにこの思想を実践していたことがわかります。日本人に備わっている道徳と経済の両立、江戸時代には経済というよりよい社会(藩政や石高に資する)を築くことと道徳の向上は必須であるという意識は永く日本人の心根に浸透していたのです。その源流は武士道の基となる朱子学や儒学にあるのか、日本独特の神道系思考にあるのかは別にして兎も角、日本人にはすでにそういう規範があって、今はそれが忘れられているということを知らせたいのです。

神というと知識の浅い人には宗教を感じてしまうでしょうから私はサムシンググレートを使わせてもらっているのですが、これも宗教語なので「全宇宙を作った見えざる力」とでもいいましょうか、でも長いです。ノーベル生理学賞の山中教授が「これは神様にしかできない、と思うことがたくさんある」と発言されているから、そういったものを私も神と言わせてもらいます。皆さんは心の中で別の語に置き換えていただいて結構です。
その考え方(思想)を極簡単にちょっとだけ記すと以下のような言葉に集約されます。

  • すべてのものは神によって自分の中に既に与えらている

  • 宇宙を作った神と力と同じものが自分の中にある

  • 世の中に偶然はない、すべてが必然である

  • 広く公益に適い、計らい心なき計画は必ず実現する

  • 自身をどれだけ生長させられるかが人生のテーマである

  • どれだけ人に尽くしたか愛したかが人生の価値である

  • 潜在意識と宇宙(人類)意識は結びついている

  • 潜在意識に刻印されたものは宇宙(人類)意識がそれを実現させようと働く

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