工事作業者を見て想う

弊社のリノベーション工事は大きい工事を担当していただくゼネコンさんと、大工・電気・水道に関しては旧知の地場業者さんに分けてお願いしています。
多いときは15名程度が現場に入っているのですが、とにかく若い人がいません。
例外として弊社が直接お願いしている大工さん、電気屋さんは息子さんが家業を継いでいますので若い仲間も連れて仕事に来てくれる日もありますが、ゼネコンさんの組は私が見る限り、現場監督である担当者さんが若いだけで実務を行うさまざまな業者の職人さんは総じて60代より上です。

建設現場の高齢化は、我々の業種の人手不足より深刻だと思いました。
かつて、谷口雅春師が 日本はひとつの有機体であり、一人一人が細胞。その細胞が全員、脳になりたいとか、足じゃやだ 手になりたいとか言い出したらどうなるか。というような意味のことを話されていました。

今の日本はそうなりましたね。昔、働くおじさんという番組がNHKでやっていて縁の下の力持ち的なおじさんを取り上げて仕事ぶりを見せてもらって、おじさんありがとう締めで終わる良い番組でした。いつからそういった影の仕事ではあるけれど、かけがえのない大切で身近な仕事を避けるようになってしまったんでしょうか。誇りとか気概とかが働く動機から外れ、評価されなくなってしまったのでしょうか。このツケは必ず日本人に回ってきます。それから気付けば良いのでしょうけれど。その年代を生きる人が気の毒です。

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