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政治の混乱は望ましくない

世界に類なき皇統万世一系

安倍晋三元総理がテロの犠牲になってから国民の関心を逸らそうという動きがある気がしてなりません。SNSにあげでも反対意見が圧倒的であって危ない気さえするのでブログに書いておきたいと思います。

宗教の問題についてはセンシティブな問題なので深堀は避けます。ただし、国家神道を新興宗教と同列に語るのは違和感があります。国家神道とは言わなくなりましたが神道の祭祀の長は天皇陛下だからです。天皇を戴く万世一系の世界最長の歴史を持つ国は、まごうことなく日本国であって皇統が断絶しない限り、これを超える国は現れることがないということが真実です。そう、逆説的には皇統を断絶させることができればその事実はやがて過去のものにすることができる。日本の残った唯一最大の誇りを消し去ることができるということです。

国民の関心をそらそうという動き、それは特定の新興宗教とその関連団体と政治家の関係を深く追及することで接点の大きさはともかく何らかの関係があることを誇大に問題視し突き上げようとする動きのことです。国会が開催されてもこの問題の追及に時間を割けば他が疎かになります。日本の政治はその繰り返しですがそんなことをやっている場合では本来ないのです。

様々な関心ごとがあるでしょう。一番多くの国民の関心は物価高や所得の問題。つまりお金なのだと思いますが、私の場合は安全保障全般です。軍事、食料、資源、経済、すべての安全を他国に依存している状態が最も危ないということが歴史上経験しているのになぜわからないのでしょうか、その問題は最も関心の高いお金に直結することがなぜわからずに枝葉の見える問題に目を奪われてしまうのでしょう。そうしている間に取り返しのつかない時間が過ぎてゆくのです。歴史は教えてくれていますよ。何らかの意図で目を逸らす動きが働いていることに気付かないと。同時に関心を持ってもよいです。せめてもう片側で起こっていることを忘れないでください。

今見えていることを少し掘り下げて考えてみましょう。ズブズブという言葉がはやっていますが、ズブズブとはなんですか表現が刺激的過ぎます。イメージが刷り込まれるという点では使う側には良いフレーズですね。

若い皆さんは韓流なんていう言葉でKoreaに親近感があると思いますが反日教育を受けていた私の世代には得体のしれない負い目のような感情があるのではないでしょうか。朝鮮人街で育った私は、埼玉に引っ越して反日教育を受けるようになってから何故か贖罪の意識を持ってしまっていました。韓国の半導体産業の立ち上がった時期によく訪問することがありましたが「彼らを助けることが自分の務め」のような意識がどこかにありました。刷り込まれていたのですね。「先人が悪いことしたんだからお返ししないと」なんて、今は歴史を自ら勉強してやっと平等の意識を持てるようになりました。

若い人はちょっと違う親近感があるのでしょう。しかし気を付けて欲しいのは韓国ではまだ公教育で反日教育を現在進行形で行っているということです。そんなものに惑わされる人ばかりではないので過度に警戒するのは良くないですが一面そういう現実があることも知識として知っておく必要があると思います。しかもその公教育で使われる史実が現実と異なるものが混ざっているのが厄介です。

脱線しました。今話題の新興宗教の事でしたね。世界中に広がっているこの宗教はキリスト教からの分派のように見えますが新興宗教の一つであり教義には触れませんが問題は日本が一番貢ぐ役割を負っているということです。日本には母の国として父の国に送金する役割があるというのは且て私が抱いていた得体のしれない負い目と無関係ではないと思います。そもそもキリスト教自体、人間は罪をもって生まれおちてくるという考えもありますから一生懸命それを償おうと真面目な人ほど考えてしまいますね。宗教の良い面もたくさんあるでしょうけれど悪い宗教といえるのは人の善意や恐怖の心を突いてくるものだと思います。その善意や恐怖心にお金が絡む。日本人が陥りやすいロジックなのでしょう。
韓国の話です。多くの皆さんは韓国を民主主義の国だと思っているでしょう。事実そうですが私のよく訪問していた1990年頃は日本語の歌を放送するのは禁止でした。民主化されて日が浅かったですから。
1987年の民主化運動によって大統領選挙が行われて盧泰愚大統領が選ばれるまで韓国は軍事独裁政権だったのです。民主主義の歴史は40年とまだ日が浅いのです。韓国に南北がありますが同じ民族で朝鮮です。その南北が戦争をしました。同じ民族が戦争をしてしかも現在は停戦中。まだ戦時下です。今では年一度のようですが北の攻撃を想定した訓練のサイレンが全土で鳴ります。日本にとっての防共の砦、赤化の匕首Koreaはまだ安定した政治状況とは言えません。隣に共産主義国家があるという点では気の毒な状況です。

そんな中、長く軍事政権であり。共産主義と対峙していた韓国、 懲役22年の判決を受けて収監中だった朴槿恵元大統領が恩赦で釈放されたのは良かったです。彼女のお父さん朴正煕元大統領は日本名を高木正雄という満州国陸軍軍官学校出身の日本エリート軍人。彼も大統領在任中に暗殺されてしまいます。
緊張の軍事政権には日本にはない諜報機関CIAを持っています。大韓民国中央情報部(KCIA)です。アメリカにもありますけど日本にはない。なぜでしょう。ある種平和ボケですが諜報機関は必要ないからです。実は今となっては必要ですけど国会で反対意見があって作れないっていうのは、これができると不都合が生じる議員でもいるのかと疑ってしまいますが必要だけど出来ないのです日本では。

70年安保 昔の学生は元気が良すぎた。

ここからどうやって宗教に繋がるのかっていうのは案外簡潔です。韓国は北朝鮮の共産主義と対峙しているわけですから当時の軍事政権は反共産主義・防共主義なわけです。国内で新興宗教を立ち上げた教祖の政治思想はわかりませんが、国内の政治家に取り入るのは反共を使うのが効果的だったわけです。朴正煕大統領政権は1963年-1979年。教祖は1968年の1月に反共主義政治団体「国際勝共連合」(勝共)を立ち上げます。3月にはすでに日本でも立ち上がっており名誉会長に笹川良一氏、顧問にも政財界のメンバーが入っている時点で思想信条は不明でも強力な保守団体としてKoreaと日本の超大物をバックに設立されたわけです。

1960年代後半といえば日本では60年安保、70年安保の学生運動全盛期。左翼系に加え新左翼系が派生。左傾思想は共産主義とは相性が良いわけですが、この時代は全国の大学で学生運動の嵐が吹いたわけです。勝共連合には「世界思想」「世界日報」などの機関紙があって、現在問題になっている多くの政治家が勝共連合から派生した関連団体や機関誌のイベントやインタビューなどに応えたもので霊感商法に直接加担したと例はそう多くはないのです。テレビでやっていましたが「ワシントン・タイムズ」という当該宗教団体系の保守系新聞があって一定数購読者があるそうです。なかなか絶妙なネーミングですよね。ここの取材は米国人アメリカ人なら受けるでしょう。本や記事を見せられてこのメディアのインタビューですと言われたら、私でも受けてしまいそうです。
もとはといえば政治利用が目的か教祖が実際に反共産主義だったのかは確認しようがないですが、保守政治との親和性が反共という点で一致しており。団体の規模からいっても政治家を利用することが可能だったのでしょう。自民党に関与が多いのは保守政党ですから当然ですし、その他保守系の政治家にはお互いにひきつけあうものがあったでしょう。(団体側の目的は知る由もないですが)

我々はこのような背景があって政治と主に国際勝共連合が結びついたのであって教祖が発起人であったとしても宗教と同一視しては本質を見誤る。或いはミスリードを受ける可能性があるということに気付くべきです。日本は自由の広い国だと思います。フランスには反セクト法があり日本で認められているいくつかの宗教団体は監視対象になっていますし程度の差はあるものの共産党を非合法化している国は、アメリカ、スペイン、韓国など約40カ国近くあると言われています。今回のことを過大に報じ国会が本来するべき議論ができないほど騒ぐと利するのは誰かということを考えなければなりません。

革命思想とは多数決では実現できない体制を力で実現しようとするものです。正しいと信ずる思いは理解しますがそれを実現するためには暴力をも肯定してしまう危険性があります。安倍晋三元総理の負の部分を誇大に報じることで氏の受けた様々な直間的暴力が肯定されるようでは革命思想に染まっていると言わざるを得ません。

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