見出し画像

日本神話(2)日本の理念(真実)意味から天地初発

『古事記』には神様が重複も含め百柱以上出てきます。名(みな)だけの場合もありますが、その一柱一柱に意味があり、関係性を持っています。
すべて紹介すると膨大な文章になってしまいます。そこで一柱の神にフォーカスしていきたいと思います。その一柱の神のストーリーを遡って天地初発から天孫降臨、神武東征、会社の引っ越しでお隣になる八幡神社の応神天皇までをお話ししていきたいと思います。

神棚の中央に納める「神宮大麻」(じんぐうたいまorじんぐうおおぬさ)は伊勢神宮のお札のこと。伊勢神宮に祀られているのは皇祖神「天照大御神」ですから天照皇大神宮とお札に書かれています。余談ですがNHKが譲位の報道のなかで「皇室の祖先の『天照大御神』が祀られる伊勢神宮の内宮」と報道したので感心していたら、その後訂正するということがありました。プレスコードに引っかかったようです。しかし、それが事実です。神棚の中央は天照大御神、向かって右が氏神様となります。数多くの神々の中から三貴神、そのうちの一柱が天照大御神です。上の絵は天照大御神が降臨するニニギノミコト=邇邇芸命(古事記)=瓊瓊杵尊(日本書紀)に神勅や三種の神器を授けているところです。日本の皇祖神を神棚でも祀っている。戦後も日本人は天皇の下に繋がっているっていうことです。


《1》『古事記』の書き出しの文章 『天地初発』(てんちしょはつ)を紹介します。
----------
天地(あめつち)の初発(はじめ)の時、高天原(たかあまはら)に成りませる神の名(みな)は、天之御中主神(あまのみなかぬしのかみ)、次に高御産巣日神(たかみむすひのかみ)、次に神産巣日神(かみむすひのかみ)この三柱(みはしら)の神は並独神成(みなひとりがみな)り坐(ま)して、身を隠したひき。次に国稚(くにわか)く、浮脂(うきあぶら)の如くして、久羅下那洲多陀用幣琉時(くらげなすただよえるとき)に、葦牙(あしかび)の如萌(ごともえ)騰(あが)る物に因りて、成りませる神の名(みな)は、宇摩志阿斯訶備比古遅神(うましあしかびひこぢのかみ)、次に、天之常立神(あめのとこたちのかみ)。此の二柱の神も独神成(ひとりがみな)り坐(ま)して、身をかくしたまひき
----------

意味を書かなくてもわかるでしょう。天地が分かれていないとき天上界に初めに鳴り響いた三柱の神。まだ地上が固まっていないとき成った二柱の神。
この5柱の神には姿がない。この5柱(色つき)の神を「別天つ神」(ことあまつかみ)といひます。ちなみに初めの3柱(ピンク)の神を「造化3神」(ぞうかさんしん)といひます。一柱一柱に役割と意味があるのですがあえて触れずに、本日はここまでと致します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?