少子化を真剣に考える(2) どうしてこうなったのか。

私は、維新を成し遂げて5大国の仲間入りをした明治の人々、そして過去最大の国難であった大東亜戦争を生き抜いて戦後復興をなした人々、身命を賭して日本を守った英霊に感謝しています。「学鷲は一応インテリです。そう簡単に勝てるなどとは思っていません。しかし、負けたとしても、その後どうなるのです。おわかりでしょう、われわれの生命は講和の条件にも、その後の日本人の運命にもつながっていますよ。そう、民族の誇りに」特攻で散華した西田中尉の言葉です。そういった御霊の念の上に生かさせていただいていると思っています。民族の誇りを後世に残そうと考えた先人。やがて私たちも先人といわれるようになるのですが、こんなことで大丈夫でしょうか。

私はニューソート思想ですが、現実がすでに手遅れの状態であり私一人の力ではどうにもならないことに絶望的な気持ちになってしまっています。誤解を恐れずに申し上げれば、団塊世代の前後とその上の戦後に教科書を黒く塗りたくった世代が諸悪の根源だと思っています。彼らに感謝すべきことといえば高度経済成長を成し遂げた。それだけ。経済だけ、物や お金だけ。立派に貯めていただきました。でも自分たちでも使いましたね。後のことを考えずに・・・・ その上、年金も この世代の人が一番もらっているわけですが、そのシステムも次世代の人のことなど考えていません。次の世代のために心の教育を一切しなかった。戦前が全否定されたことに乗っかって出来なかったというのが本当のところ。悲しいかな自分で考えることをせず欲に生きた世代。

どういう日本を後世に残すのか。政治家がこんなことを語ってるのをあまり見たことがありません。報道されないだけなのか、本当に今のこと、自分が当選する方便しか考えていないのか。。。落選してでも主張すべきことは主張する、また耳障りなことでも我々も聞くときは聞く、お互い過激な反応はしない。そうならないと毎日揚げ足取りの政治ごっこでウンザリ。世に影響力ある彼らが駄目世代の代表だから。駄目世代の跡継ぎですから。

新渡戸稲造は「武士道」のなかで日本には宗教の授業と聞くがどうやって道徳教育をするのかと問われ道徳観念を自分に吹き込んだものは武士道だったと述べている。儒学を基にした武士道にせよ山鹿素行の士道にせよ。高い道徳性を求めたものであって10%弱の人口しかいなかった武士だけのものではなく、その精神は広く藩や家庭で伝えられたものだったわけです。 

武士道は古すぎでも「親の恩は子で送る」「報恩感謝」「徳を以て徳に報ひん」等の日本人的価値観はどれも人は一人では生きていけないのでよい人格の人間を育て世代を超えて循環させてく必要性、そうでなければ大きな集団として永続しないことを昔の日本人は悟っていたということです。

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