少子化を真剣に考える(4) 現実をみて、ではどうする。(個人的な考えです)

母体保護法は厚生労働省の管轄です。調査結果も政府統計総合窓口ホームページで公表されています。左の表はダウンロードできる表を並び替えたものです。総数とは、その年度ごとに届出がされている人工妊娠中絶数です。届出がされないで手術されている数のほうが多いのではないかという話までありますので、これが実数とは考えられません。昭和30年から平成29年までを足すと、ほぼ3,500万件、実数は1億件を超えているという説もあります。現在子供が産める年齢になっているであろう昭和60年から平成5年くらいまで平均50万件くらいの中絶が行われているので、婚姻率も下がっていますがそれを無視して半数が女性だとすると、人口減少の一因だったかもしれません。救いは絶対数が年々減っていてピークの1/10になる年も近いのではないかと思えること。本当はゼロにしたいですが、母体に危険がある場合は当然、母体優先の選択としてあるべきです。

では問題の解決方法です。

*現在でも行われ続けている人工妊娠中絶。10代の妊娠や母体の危険性などはもちろんケアしなければなりませんが、なるべく産んでもらうことはできないでしょうか。今の日本人は血統にこだわりすぎです。血統が大事なのは男系男子の皇統だけ。それ以外はたとえ実の親子であっても子殺し虐待が当たり前のように報じられる現代の日本社会では、血のつながりがなくても縁と愛で繋がっていることのほうが大事です。これだけは私は当事者として確信しています。産んでいただくだけで結構。あとは「親の恩は子で送る」精神で立派に育ててまいります。という志のある人がたくさんいるはずです。そういったことが容易にできる社会の仕組みにしていきましょう。

*最も深刻なのは日本人の道徳と胆力の低下です。「他人と同じやなきゃ嫌だ」「我慢できない」という大人を沢山製造してしまいました。(団塊前後が)昔の人が見たら日本人も変わったなぁと言うことでしょう。どういう振る舞いが日本人らしさかということを、戦前否定によって知らされなくなったため日本人としての矜持とか誇りが完全に無くなった、ただの大人しい人間ばかりになってしまいました。再教育を行うには本当の現近代史を大人に教育すること。団塊前後世代は無理です諦めです。世の中の良心的で素直な人に日本人の姿を知らせましょう。GHQによる占領以降日本の教育を歪めてきた教育関係者やマスメディアなどの運動家がこの世の中を作ったのです。責任を取ってもらいましょう。(改まるとは思えませんが) 個を肥大させ、弱者を強者に育てるノイジーマイノリティ優位の社会。こういったことを改め元々あった共助の精神を取り戻して再生できれば、たとえ少子化しても日本人はやっていけるはずです。私が生まれた川崎区桜本町。貧しい子沢山の親たち、国籍が違っても同じ日本人として皆笑って生活していました。月にいくら以上ないと生活できないとか、他人と同じ待遇にしろなんていわずに子宝に囲まれて幸せそうでした。そんな社会にするには心の訓練が必要です。差があって当たり前。貧乏でも幸せな日本人が沢山いた時代がちょっと前にはあったのだから取り戻すこともできるでしょう。

*物を多く持っている人が偉い(成功者)という価値観は日本人として間違いです。むしろそういうものは溜め込んだら恥。唯物論から元々の唯心論へ戻りましょう。持たざるものでも心が整っている人こそ尊敬される社会にならなければなりません。自分のできる範囲内で、どれだけ人に尽くせたか、愛せたか。その最も近い対象が子供や妻夫という家族。もちろん例外はあっても良い。しかし多くの人がそうであって欲しいです。経済力が弱くても夫婦仲良く、親は子を、子は親を大切にして仲良く暮らす。家族、地域、社会、国家を想う生き方こそ尊い日本人の生き方です。(教育勅語に書いてあることでした)教育勅語をみんなで読みましょう。二宮尊徳の像を復活させましょう。二宮尊徳が薪を背負って本を読んでいるのは、両親を失って叔父に世話になっていたとき、夜、本を読んでいると使っている明かり用の油は叔父のものだと言われ。親の残した荒地で菜種油を育てて使っていたら、お前の時間も叔父のものだと言われたので止むを得ず。槙を運びながら本を読んだのであって、スマホしながら歩いてる現代人とはレベルが違うので、まねしたら危ないと学校から撤去されるのは、そういうことを知らない、知ろうとしない人がやっているんだと思います。ちゃんと説明すれば、そういった感覚的な教育のほうが危険だということがわかるのです。

こういったことの積み重ねがやがて日本人を元の姿に近づけ少子化はとまらなくても緩やかになり、また少子化してもやっていける国になると信じていますが、私には力がありません。ネットの力、発信力の大きい人がぜひ提案していただきたいものです。安倍 晋三さん。あなたが言ってた日本を取り戻すってそういうことじゃなかったのですか。私は期待してしまいましたよ。今は失望しております。

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