必要です。日本の成り立ちを知ること。

御幣やお札を授かりに神社を回りましたが何処も準備をしているのは年配の方ばかりです。文化の崩壊とはこのようにやってくるのだと思います。日本は神道と仏教が共存する国家ですが神棚も仏壇もない家が多くなっていると思います。新築で神棚を設置する割合はどのくらいでしょう。旗日に日章旗が並んだ昔が懐かしい。昔はお祭りも盆踊りも盛大でしが除夜の鐘さえ騒音にされる現代で日本文化は日本人が守れるのでしょうか。

新渡戸稲造の「武士道」は日本文化を外国人に紹介するものでした。新渡戸が英語で書いたものを日本語に翻訳してあるのです。今では日本人が過去を知る手段として読むものになりました。武士道を書くきっかけはベルギーの法学者ラブレー氏との宗教に関する会話(新渡戸はキリスト教徒)で「あなたがた(日本)の学校では宗教教育がない、とおっしゃるのですか?」と聞かれ「ありません」という返事をします。ラブレー氏は驚き容易に忘れがたい声で、「宗教がないとは。いったいあなたがたはどのようにして子供に道徳教育を授けるのですか」と繰り返し言ったそうです新渡戸は答えられません。新渡戸は幼いころ学んだ人の倫(みち)たる教訓は、学校で受けたものではなくそのような観念を吹き込んだものは武士道だという思いに至り外国人向けに武士道を書いたのです。

明治期の日本人には武士道が道徳の基だったかもしれませんが神仏が私の道徳の柱です。やはり学校で教わったものではありません。祖父母から神仏が必ず存在するという教育を受け神仏の存在を基準として人生を歩んできたのです。おかげで道を踏み外しませんでした。放火で多くの人を巻き添えにした犯人が死にました。世間はこれで原因がわからなくなったといいます。原因はともかくいじめにせよ巻き添え殺人にせよ同じ方法で減ると思います。しかし多くの世論のように原因を掘り下げ対処療法での解決方法を採るならば更に深刻な事態になっていくとも思います。

自宅の神棚 お正月様準備完了
コロナ禍で無償配布のお札

新渡戸稲造はキリスト教徒であり日本人の道徳感の源泉を武士道にみましたが私は日本に千年以上根差している神仏の教えを基にして人間教育をすべきだと思います。教育とは大げさですが日本国の成り立ちを皆が知るだけで充分です。今、家庭でも学校でも日本の神話を教えません。神話から現実が連続して存在している国は日本しかないのに故意に教育から外し学ぶには自分で調べるしかなくなりました。今では一部の人しか自分の国の成り立ちを知らないのです。神仏を基にした教育が行われれば「親殺し子殺し」「無差別の殺人」「いじめ問題」などは減少すると思います。そんな未来が日本に訪れますように。

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