日本神話 番外 「たったひとつのきまりごと」

また前回の更新からだいぶ時間が経ってしまいました。本年度もサンエイは無事に決算を迎えました。隠身(かくりみ 神の語源とも)と皆様の御陰様でございます。ありがとうございます。直下私共の製造業は大変な部品不足に陥っており来期(30周年記)は厳しいものとなりそうです。部品不足の原因は様々ですが大雑把に申しますと

①製造のグローバル化によって大手企業の資材調達が世界的になったことで一つの製品の部品を何カ国に渡っているためロックダウンした地域で生産した部品が遅延し全体の数%の部品が入荷しなくても製品として完成しない。

②半導体不足という政治的な生産力の不備がもたらした構造的な問題。のようです。通常1か月程度で入る部品が半年、10か月、1年とかかるようになってきました。今後1年以上、景気押し下げ要因になると思われます。

日本のグローバル化を掲げた小泉竹中政治の結果

「今だけ、金だけ、自分だけ」という本来日本にない価値観が生んだ弊害です。毎度登場の渡辺京二著「逝きし世の面影」の中の日本人からはそんな価値観全く感じられません。「晴天を衝け」で描かれている渋澤栄一もまた

「後世のため、お金を超える価値を、公共のために」と常に思い続けています。明治を生きた日本人の多くは悠久の歴史を持つ日本ならではの心を持っていたのだと思います。もちろん我欲が悪いことではないし当時も「自己中心志向」の人もたくさんいたでしょうけれど割合の問題と国を動かすような大志と使命を持った人たちの中に「真の公共の幸福の追求」という心理があったと思います。

「真の」というところが問題です。「幸福とは何か」今までも述べてきましたが、何も努力なしに悠々と生きられることではありません。丁度パラリンピックが開催されておりますが、どんな障がいをもっていてたとしても(私は人は皆障がい者であるという意味において障害者はいないと思っていますが)生長する喜びを自ら得られる。或いは人に与えられることが「真の幸福」だと考えています。

「逝きし世の面影」挿絵
江戸時代の「おもてなし」 宿に着いた旅人の足を洗い飲みものを出す。
「逝きし世の面影」挿絵
杖から盲人の按摩師と思われる。身なりと街への溶け込みが大変自然だ。

前置きが長くなりました。この日本人思考の根本はその理念が記されている最古の書「古事記」だと思います。大東亜戦争以降「敗戦利得者」により日本の教育が明治から戦前の歴史を否定的に捉えています。しかし本当は当時の日本人が一番その理念を発露させた時代であったのではないでしょうか。

この度インターネットで「神道政治連盟青森県本部」が6月に発行した小冊子「たったひとつのきまりごと」を知りクリアファイルと共に300冊購入して社員と来社した皆様に差し上げています。1冊30円とても安価です。この冊子の内容は「皇統は万世一系の男系男子に限る」ということが「たったひとつのきまりごと」ですよ。ということが易しく書いてあります。(日本書紀の内容を多く引いているようです)

この件については「男系女子」「女系男子」「女系天皇」「女性天皇」の意味が良く理解できていない多くの国民にとって良い冊子であると同時に今年が「皇紀2681年」であり今上陛下が「126代天皇」であることを知らない(昔では考えられないことなのですが)人に実際は今でも皇室と共に日本人があるのだということが感じられると思います。

小冊子「たったひとつのきまりごと」
クリアファイル「ご歴代天皇系図」

神話から連綿と続く万世一系の皇室を持つ国に生きている事実を知ればそれだけで幸せという人もいるでしょう。皇統の危機は何度かありました。そのたびに先人は智慧と努力で紡いできたのです。史実としても一千年以上継続している世界に類のない皇統を私たちの代で「断絶することは許されない」と常々申している意味が当小冊子から解ると思います。PDF版も用意されていますが安価ですので1冊お手元に置き読んでみることをお勧めいたします。

冊子をお渡しした多くの方が「こういうものに興味はあったが知る機会がなかった」と仰います。教育は大切であると同時に怖いものです。

先の敗戦でも守られた一千年を超える国体が今、内外からのサイレントな侵食を受け絶たれる危機にあることを一人でも多くの日本に住む人々に知っていただきたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?