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日本神話 補足 神蚕

神産巣日命から授けられた稲・粟・小豆・大豆の五穀(古事記による)のほかに唯一の動物である蚕について書いておきます。きっかけは、ある印刷物に載っていた記事を読んだことです。記事によると小学校で蚕の体験飼育をしたのですが幼虫が全てが死んでしまい教師がゴミとして捨てたという記事でした。これがなぜ記事になったのかというと神社で配った印刷物だったからです。起ったことは「飼っていた芋虫が死んだから捨てた」それがどうしたということかもしれませんが、日本人にとっては大事件なのです。

私が子供のころ家の周りは桑畑だらけでした。今は桑の木などなくなりましたが養蚕の盛んな土地柄だったのです。日本人は神話とともに養蚕も捨てました五穀もどこまで守れるかわかりません。日本以外でも養蚕は行われますが日本では神話で神に授けられたとされるほど大切なものであり昆虫で唯一家畜化された生き物です。ヤママユ蛾科ですのでもともと成虫は羽化してからは食べることをせず繁殖のための1週間程度の命です。
千年以上、家畜化されたことで幼虫では桑の葉につかまる力がなくなりました。よって養蚕農家では広く桑の葉を寝かせて置きます。小学校で死なせてしまったのは桑の葉を立てておいたためのようです野生では生きられない昆虫なのです。

蚕は繭を作って羽化してしまうと糸を紡ぐことができないので生きたまま茹(ゆ)でられます。糸を紡ぎ死んだ蛹(さなぎ)は食用か他の動物のえさにします。繁殖のために成虫にしても殆ど飛ぶことも出来ません。人間に命を捧げるために生まれてくるのです。

養蚕農家では「お蚕様」「お蚕さん」と呼び大切に育て各地で供養もしています。学校の教育目的は何だったのでしょう。蚕と日本人の関係と性質も教えず、ただ飼うなら命の無駄です。「一寸の虫にも五分の魂」という言葉を日本人は忘れてしまったのでしょうか。日本という島国に生まれたから日本人なのではないのです。日本人を育てないと日本人にはならないのです。日本が心配、DNAだけの日本人ではだめです日本文化が大好きで文化や伝統を守っていこうとする外国人に住んでいただいたほうが良いと思うくらいです。

飛躍しますが皇族も生まれながらにして皇統を継ぐにふさわしい資格をもって生まれてくるのではないことが秋篠宮家をはじめわかってきました。教育が大切です。少しでも日本の神話を知ってもらいたいと思って書く身にとって、日本の祭司の皇大神宮の本家があの状態では心もとない限りです。誰を信じればよいのですか。上皇陛下の教育係はGHQに派遣されたエリザベスヴァイニングです。以降宮内庁の方針も戦前のものと明らかに違います。戦前の日本が間違っていたと言っていたアメリカを見てください間違っていたのは彼らかもしれないし後追いの現代日本も危険です。

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