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日本神話(13)伊邪那岐命 御身滌(みみそぎ)のくだり 海神 3/4

いうまでもなく日本は6,852島から成る海洋国家です。今も昔も海の大切さは変わりません。

「海」とは「生み」の象徴 命の根源。海に囲まれた日本に生まれてよかったと思います。

『われは海の子』という大変良い唱歌もありますがGHQにより7番ある歌詞の4番以降が伏せられていることを知っている人がどれくらいいるでしょうか。

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次に水底(みなそこ)に滌(そそ)ぎたまふ時に成りませる神の名(みな)は、底津綿津見神(そこつわたつみのかみ)。次に底筒之男命(そこつつのをのみこと)。中に滌ぎたまふ時に成りませる神の名は、中津綿津見神(なかつわたつみのかみ)。次に中筒之男命(なかつつのをのみこと)。水の上に滌ぎたまふ時に成りませる神の名は、上津綿津見神(うわつわたつみのかみ)。次に上筒之男命(うわつつのをのみこと)。
此(こ)の三柱(みはしら)の綿津見神(わたつみのかみ)は、阿曇連等(あづみのむらじら)が祖神(おやがみ)と斎(いつ)く神なり。故(かれ)、阿曇連等は、其(こ)の綿津見神(わたつみのかみ)の子、宇都志日金拆命(うつしひがなさくのみこと)の子孫(すゑ)なり。其(その)の底筒之男命(そこつつのをのみこと)、中筒之男命(なかつつのをのみこと)、上筒之男命(うわつつのをのみこと)、三柱の神は、墨江(すみのえ)の三前(みまえ)の大神なり。
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大綿津見神(おおわたつみのかみ)は 伊邪那岐命・伊邪那美命の神産みの段で生まれた神ですが、このくだりの三柱の綿津見神とは別の神です。ワタは海、ツミは御霊(みたま)のことであるとされます。
底津綿津見神・中津綿津見神・上津綿津見神 この三柱の神は阿曇連等の祖神=氏神様(うじがみさま))と考えられています。重要なのは次の三柱の住吉大神です。お名前がたくさんあっていろいろな形でお出ましになります。私なりの解説をします。

底筒之男命・中筒之男命・上筒之男命 = 潮筒之男命(しおつつをのみこと)= 塩椎神(しおつちのかみ) = 水土火大神(しほつちおおかみ)= 墨江(すみのえ)の大神 = 住吉大神(すみよしのおほかみ) = 塩土老翁神(しおつちのおじのかみ)等々たくさんの名(みな)の神様です。 「海」とは「生み」の象徴 命の根源と書きましたが住吉大神は祓神(はらいの神)であり「浄化」「秩序」「生産(再生)」「航海」の神としてのお役目をもって この後もお出ましになられます。このタイミングでのお出ましは、次項『三貴神』ご誕生前の宇宙浄化の お役目と考えられるわけです。住吉大神は『古事記』のことを書くきっかけとなりました。八幡大神社様の神功皇后、応神天皇、仲哀天皇に所縁の深い神様であります。次回は御身滌(みみそぎ)の段のクライマックス、ようやく私がフォーカスする神ご誕生の場面となります。

そういえば私事ですが誕生日でした。二親に感謝申し上げます。ありがとうございます。

本日がこれまでと致します。

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