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男系男子の皇統継承について

この度、青森県神庁様 http://www.aomori-jinjacho.or.jp/ を通じ「たったひとつのきまりごと」の転載許可をいただきましたので冊子のPDF版を基に記事を書きたいと思います。実物は青森県神社庁様のホームページから申し込めます。非常に安価ですのでまとめて入手されることをお勧めします。

今の御代の天皇陛下を今上(きんじょう)陛下、今上天皇とお呼びしますが、今上陛下は、お名前が徳仁(なるひと)称号は浩宮(ひろのみや)様です。拙著ブログで古事記神話の記事を書かせていただいていますが、この神話と直結の皇統というものは世界に類がありません。もちろん独裁者が後から神話を作ることもあるし、古事記だって最初はそうだったのではという疑念はあるでしょう。しかし少なくとも1300年以上は確実に繋がってきたという事実もある訳です。私にとっては、それ以前の約1000年も眞實ですが、西暦に660年足すと皇紀(初代 神武天皇の即位からの年号)ですから今年は皇紀2682年ですし皇紀2600年が海軍のゼロ戦の名前の由来だとかいろいろありますけど。もしこのことを知らなければわざと知らされなかったということに気づいてください。一部の人は天皇を神格化して戦争が起きたとの教育を信じていますが、そんな単純なものではないのでは?と疑い調べましょう。

堂々とアダムとイブの神話に異論をはさむ人は少ないですが、日本神話の欠史八代(けっしはちだい)とか天孫降臨の話になると当の日本人がムキになって否定するのは何故でしょうか。欠史八代も天孫降臨も信じない人がいても良いですが神話に大和の理念が書いてあることは認めていただきたいところです。イブが蛇に騙されて智慧の木の実を食べて楽園から追放される話と伊邪那岐命が黄泉国のものを食べて帰れなくなる話は似ています。アダムとイブの子孫は途切れていますが日本の場合は神話直系の男子男系の皇統が少なくとも1300年以上続いていて今上陛下で126代です。それを予備知識として先に進みましょう。

冊子では「たったひとつのきまりごと」は皇統の男系男子だとして、その理由が書いてあります。全てのページは載せませんが抜粋して私の捕捉も書かせていただきます。皇統の連続性については 政治の混乱は望ましくない(2022年08月13日)で書きましたのでそちらを見ていただくとして。冊子ではイギリスとChinaの例が出ています。

イギリスについては先日、エリザベス女王の逝去に伴い国葬が行われたので伝統と格式を強く感じた人が多いと思います。私のイギリスへの感想は何で世界中に英連邦王国などと呼ばれる国がいまだに存在するのか、独立しているとはいえ元の植民地。同じこと日本でしていたら大騒ぎですね。それは置いておいて英国の王朝というのは冊子にあるように連続していません。ウィンザー城でお別れした通りエリザベス女王はウィンザー朝の女王で王朝は交代しているのです。

Chinaは中国共産党創立100年です。建国100年は2049年です。
あの地をシナと呼ぶなら4000年の歴史ですが、こちらは易姓革命の歴史ですから王朝が変わると民族の構成まで変わってしまいます。気を付けていただきたいのですが私はどちらがよいとか優れるとか偉いとか考えているのではありません。それぞれの国柄を言っているのです。日本の国柄は他とは違う。優れているわけではないが特徴を持っている。万世一系という特徴です。男系男子による皇統継承という歴史です。

これまで先人たちがどうやって「たったひとつのきまりごと」を守ってきたかみてみましょう。冊子の並びを勝手に変えさせていただきましたが。その時代ごとに大変努力と苦労があったのがわかります。先人たちはそれを乗り越えて男系男子を守ってきたのです。自然に成ったのではありません。大変な苦労をして紡いできたのです。冊子には【皇統の危機】[古代編] [野望編] [近世編] [今] とありますが、[今] の危機を乗り越える答えが [古代編] に出てしまっていますね。今の危機、「男系男子がいないじゃないか、側室制度はないし」という声があります。古代編の危機 25代、武烈天皇がお隠れになったとき5代遡って福井県から継体天皇をお迎えしたとあります。皇室の存在を日本の強さと認めた占領軍(GHQ)は、その解体の為、11宮家51名(26名の皇位継承者を含む)を臣籍降下させて一般人にします。考えましょう。まだ2~3代前の話です。戻せばいいじゃないですか「一般人を天皇に?」と思ったあなたはGHQにやられています。一般人の天皇より男系断絶のほうが遥かに問題です。男系系統が途絶えたとき。王朝交代です。それはもう日本の国柄を失ったことになります。江戸時代も新井白石が創設した宮家によって男系男子が守られました。出来るのです。有識者委員会の話があまり公に出ません。話し合われた内容に都合の悪い事でもありましたか?ただ概ね男系男子継承意見にまとまったと漏れ伝わっていますので良かったです。

野望編の弓削道鏡や南北朝の足利は重要でなく。七生報国の楠木正成は愛国の象徴として後世に於いて水戸光圀公が墓碑建立するなど語り継がれる話です。写真は皇居外苑にある楠木正成像。朝廷を護ろうとした武人代表です。

皇統126代のうち女性天皇は過去に10代8人(いずれも男系女子)その御子は天皇にはなりません。どんなに遠縁でも男系男子で紡ぎます。そもそも天照大神が女性神ではないかという極論もあります。ここまでのブログを読んでいただいた人はご存じですが、天照大神が正勝吾勝々速日天之忍穂耳命(まさかつあかつかちはやひあめのおしほみみのみこと)を お産みに成ったのは須佐之男命との誓約(うけい)によってです。三種の神器から誓約で産めるなら(男子を介さないなら)女性天皇の継が誓約で産まれた天皇でも良いという議論が起こるかもしれません。

皇族に男系男子がいなくても、神武天皇に連なる男系男子は数十人いるという説が有力です。

不安定なことは確かですが末期状態ではありません。それより日本人の少子化のほうが問題なくらいです。私たちの世代が、これまでの千年以上紡いできた先人の努力を破壊する権利があるのでしょうか。

一度壊したら永久に戻らない皇統。そんな傲慢なことが許されて良いものか。と私は考えます。

それこそ、日本人の大御祖神に申し訳が立ちません。人間25代遡ると直接血縁者は一億を超えます。

126代ということはその中で全員繋がっていますけど。男系男子直系126代というのが如何に奇跡かということがこの冊子から読み取れたでしょうか。

今の程度で男系男子が危機だという為政者は仕事をしなければなりません。宮内庁も男系男子を護る気がないなら必要ないですね。

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天皇は神代から続く皇祖皇宗の祭司主、神道を護る最も重要な役割でありますから、宮中祭司こそが本業であって代々そうしてこられました。国民統合の象徴などの語は不敬です。天皇を戴いているから日本国なのです。天から天下った際、天孫(天照大御神の孫神であるから)瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が神勅(神からの言葉)を授かりますが、古事記には「この豊葦原水穂国は、汝知らさむ国ぞと言依さしたまふ」としか出てきません。日本人向けには多くの言葉を必要としないからでしょうか。外国向け文書の日本書紀には、しっかり三大神勅として記載があります。現代日本人には必要ですから書いておきましょう。

どうですか。最も重要なのは天壌無窮の神勅(てんじようむきゅうのしんちよく)と言われています。天皇が治めている限り日本の国は栄える。日本の国が栄えることが神の喜びであると書かれています。逆に言うと天皇の存在。皇統の存在が危うくなれば日本も危機となり、皇統が断絶すれば皇祖皇宗(神)とのつながりが切れる。日本はどうなるんでしょうか。少なくとも島の形は変わらなくても日本じゃなくなるのでしょう。私はそんな日本は見たくない。だから今、毎日祈っています。皇室の弥栄(いやさか)を。我ら日本人として。

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